【1:どう書くと楽しいのか?】
ブログを始めると気になってくる。
「どんな文章にするか」「どんな表現にするか」
そういったことが気になってくる。
「いや、気にしてない」という人もいるかもしれませんが。
気にしてみようよ。
気にしたほうがいい。
続けるのが楽しくなってくる。
アクセス数も、確実に伸びる。
気にしてみると、いろいろな発見がある。
自分に関する発見もでてくる。
いろいろなことが変わってくる。
ハウツー本なら、こう書くはずだ。
「文章をちょっと気にかけるだけで、
あなたのブログはグーンと良くなります。
そして、あなたの生活が変わります!
さぁ、素敵なブログ的生活をはじめましょう!」
まぁ、落ち着きなさい。
いんちきハウツー本ノリで書いてみたが、
まんざら、ウソじゃない気もしている。
いまさらだが、
タイトルを「素敵なブログ的生活」に
変えてもいいんじゃないかとも思う(変えないけど)。
ブログは、どう書くと楽しめるんだろう?
これが、この連載のテーマだ。
*この連載では、「ブログとは何か?」を厳密に定義しない。「ネット上にある時系列を軸として積み上げられるコンテンツ」ぐらいのおおざっぱな気持ちで捉えています。
【2:たとえば改行はどうだ】
文章術を学ぼう!
といっても、古い文章術を学んでもしょうがない。
たとえば、文章術な人は、こんなことを言う。
「まとまったひとつの内容を示す文章が集まって段落を作る。
4〜7行をめどに改行するように気をくばろう」
これは、印刷する時代の文章の心得である。
むかしは、文章を紙に印刷していたんだね。
紙の広さは有限だから、
あんまり改行して紙面に白いところがあると、
メモ帳にできるとかって悪口言われたりしたのだよ。
たとえば、大人気サイト「
僕の見た秩序。」は、どうだ。
一文ごとに改行。
いや、それどころか、「、」で改行。
さらに、基本は1行空け。
それどころか、2行、3行空けも駆使。
文章術さんは、きっと怒る。
「こんなに改行ばかりして!
もうもうもう、紙がもったいないじゃないか!」
残念ながら、紙じゃないから、もったいなくない。
それどころか、
どんどん短く改行することでテンポを生みだし、
行を空けることによって絶妙な間をつくりだす。
そうやって、
おもしろさを演出している。
文章術さんは怒るかもしれないけど、
楽しさのためには、新しい文章術が必要なのだ。
【3:いままでの文章術では、間に合わない】
たとえば、こんなことを書いている文章術さんも、たくさんある。
「文は心であり、品性の卑しいものは、品性の卑しい文しか書けない。良い文章を書くためには、良い人間にならねばならぬのである」
でも、そんなこと言ってたら、
みんな、まず人間性を高める特訓をしてからじゃないと
ブログ始められなくなっちゃうから。
ブログ文化が、何十年か停滞してしまいます。
だから「ブログ文章術」だ。
もう、いままでの文章術では、間に合わない。
“持てる者である彼らには、持たざる者の衣装(文章)が礼を逸して見える。文章の世界を下から上へ昇ってきた彼らには、「横の多様性」より「縦の序列」が気になるのだ。
しかし、好むと好まざるとにかかわらず、縦の序列で文章を計るやり方はやがて古びる。というかすでにダサい。双方向型のメディア社会で求められるのは、舞台の上でフラッシュを浴びるためではない、コミュニケーション型の文章であるはずだ。”(斎藤美奈子『文章読本さん江』P257)
なんのために文章を書くのか?
なんのためにブログをやるのか?
その部分を忘れて、名文を書いたってしょうがない。
縦の序列を昇っていくための文章ではなくて。
多様な横のつながりを楽しむための文章を書く場としてのブログ。
そういったことを中心に、
「ブログ文章術」を考察・実験していこうと思う。
文章が上手くなる術を伝授しない「ブログ文章術」を始める。
【余談】
というわけで、始まりました。
毎週、月曜日更新です。
第一回目だから、
ちょっとリキんでしまったけど、
ブログに関してあれこれと、みんなで考えていきたい、と。
いろんな実験もしていきたいと思います。
ブログに関しての悩みや、考えていること、知りたいこと
コメント欄で教えてください。
よろしく!